キャンドルチャートの基本と分析方法
キャンドルチャートの基本と分析方法
キャンドルチャートとは?
「テクニカル分析はキャンドルに始まり、キャンドルに終わる」という言葉があるほど、キャンドルチャートは市場分析において非常に重要な役割を果たします。
複数のキャンドルが集まって1つのチャートが完成するため、各キャンドルの中には市場参加者の心理が反映されています。
つまり、キャンドルを分析することはテクニカル分析の基本と言えます。
キャンドルの構成要素 始値:指定された時間枠(1分足、5分足、1時間足など)の取引開始時の価格 終値:
指定された時間枠の取引終了時の価格 高値:指定された時間枠内で最も高かった価格 安値:指定された時間枠内で最も低かった価格
本体(ボディ) キャンドルの本体は、価格の変動幅を示します。
本体が長い場合は、買い圧力または売り圧力が強いことを意味し、逆に本体が短い場合は価格変動が少ないレンジ相場を示します。
ヒゲ(影線) キャンドルの上下に伸びる線は「ヒゲ」と呼ばれ、買い手と売り手の攻防を表します。
上ヒゲ:買い手の力が弱まり、価格が上昇しきれなかった場合に形成されます。
下ヒゲ:売り手の力が弱まり、価格が下がりきれなかった場合に形成されます。
キャンドルの種類 陽線(Bullish Candle) 始値よりも高い価格で取引が終了した場合に形成されます。これは、買い圧力が強いことを示します。
陰線(Bearish Candle) 始値よりも低い価格で取引が終了した場合に形成されます。これは、売り圧力が強いことを示します。
上ヒゲの陽線 上昇途中で売り圧力に押されて価格が下がると、上ヒゲが長くなります。
下ヒゲの陰線 下降途中で買い圧力に支えられ、価格が上昇することで下ヒゲが長くなります。
代表的なキャンドルパターン 大陽線(長い陽線) 低い価格から始まり、終値が大きく上昇し、長い本体を持つ陽線です。
底値付近で発生した場合、強い買い圧力が働き、上昇トレンドへの転換が期待されます。
大陰線(長い陰線) 高い価格から始まり、終値が大きく下落し、長い本体を持つ陰線です。
高値付近で発生した場合、強い売り圧力が働き、下降トレンドへの転換が予想されます。
実戦で重要な2つのパターン ハンマー(Hammer / 逆転上昇シグナル) 下ヒゲが非常に長いキャンドルで、強いトレンド転換のシグナルです。
特に下降トレンド中に発生すると、上昇トレンドに転換する可能性が高いです。
これは、市場参加者が底値と判断して強い買いが入った結果、価格が押し上げられた形を示します。
流れ星(Shooting Star / 逆転下落シグナル) 上ヒゲが非常に長いキャンドルで、強いトレンド転換のシグナルです。
特に上昇トレンド中に発生すると、下降トレンドに転換する可能性が高いです。
吊り天井 & 逆ハンマー 吊り天井(Hanging Man) 下降転換のシグナルです。
上昇トレンド中に発生した場合は、下降トレンドへの転換を示唆します。
逆ハンマー(Inverted Hammer) 上昇転換のシグナルです。
下降トレンド中に発生した場合は、上昇トレンドへの転換が期待できます。
包み足(Engulfing Pattern) 上昇包み足(Bullish Engulfing) 下降トレンド中に、
前のキャンドルを完全に包み込む陽線が出現すると、上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。
下降包み足(Bearish Engulfing) 上昇トレンド中に、前のキャンドルを完全に包み込む陰線が出現すると、下降トレンドに転換する可能性が高くなります。
十字線(Doji Candle) 本体が非常に短く、上下に長いヒゲを持つキャンドルを「十字線」と呼びます。これは、買い手と売り手の力が拮抗している状態を示します。
上昇トレンド中の十字線は、下降トレンドへの転換を示唆します。 下降トレンド中の十字線は、上昇トレンドへの転換を示唆します。
キャンドルチャートを使った売買方法 キャンドルチャートを活用したトレードを理解するには、**サポート(支持線)とレジスタンス(抵抗線)**について知る必要があります。
支持線(サポートライン) 価格が下落しても特定の価格帯でそれ以上下がらず、反発上昇するポイントです。
抵抗線(レジスタンスライン) 価格が上昇しても特定の価格帯でそれ以上上がらず、反落下落するポイントです。
トレードの実例 強力な支持線付近で、長い下ヒゲのキャンドルが形成されると、買い圧力が強まって反発上昇する可能性が高いです。
長い下ヒゲの後に、大きな陽線が出現すれば、上昇トレンドの継続が予想されます。
もし抵抗線付近で長い上ヒゲのキャンドルが出現した場合、売り圧力が強くなり、反落する可能性があります。
トレーディングを始める際に知っておくべき基本的な用語について説明します。
- シード:投資金額のこと
- ロング:価格が上昇すると予想してポジションを取ること。価格が上昇すれば利益、下落すれば損失。
- ショート:価格が下落すると予想してポジションを取ること。価格が下落すれば利益、上昇すれば損失。
- 買い(ロング):コインを購入すること。
- 売り(ショート):コインを売却すること。
- 買い壁:買い注文がホーダーブックに多く積まれている状況を指す。
- 売り壁:売り注文がホーダーブックに多く積まれている状況を指す。
- 利確(利益確定):利益が出た状態でポジションを閉じること。
- 損切り:損失が出た状態でポジションを閉じること。
- 損益比:損失と利益の比率(例:1:2の損益比なら、10の損失に対して20の利益を得る)。
- ウォレット:暗号資産やNFTを保管するためのデジタル財布。
- キャンドル:チャート上の価格の動きを表す棒。
- 陽線:価格が上昇したキャンドル。
- 陰線:価格が下落したキャンドル。
- FUD(ファッド):Fear, Uncertainty, Doubtの略で、恐怖や不確実性、不信感を煽って売りを促すこと。
- クジラ:大量の暗号資産を保有している投資家。いわゆる「大口投資家」。
- ファンディング費用:8時間ごとに特定のポジション(ロング/ショート)を保有している人が、相手のポジションを保有している人に支払う費用。
- ブル(強気派):価格が上昇すると予想する人々のこと。
- ベア(弱気派):価格が下落すると予想する人々のこと。
- サポート(支持線):価格が下げ止まり、反発すると予想されるポイント。
- レジスタンス(抵抗線):価格が上昇を阻まれ、下落すると予想されるポイント。
- 上昇トレンド:高値と安値が連続して上がること。
- 下降トレンド:高値と安値が連続して下がること。
- レンジ相場:価格が一定の範囲内で上下する期間。
- メイカー:指値注文のこと。希望の価格を指定して予約注文を行う方法。
- テイカー:成行注文のこと。オーダーブックにある最も近い価格で即時注文を行う方法。メイカーよりも手数料が高くなることが多い。
- ストップロス(SL):損切りラインのこと。
- テイクプロフィット(TP):利益確定ラインのこと。